野球の町と房総野球を見続ける「銚子市営球場」

皆さんこんばんわ。

今日は、私もかつてお世話になったことのある、野球場「銚子市営球場」について書き記したいと思います。

戦後間もない、昭和23年。

日本最東端の漁師町に当時としては規模の大きな野球場が開場します。

銚子市営球場

かつて、幾多の名勝負を見続け、現在では、秋、春の地区大会で使用されている現役の野球場です。

プロの公式戦も行われた最東端の野球場

NPB公式サイトによると、昭和23年の開場から、プロ野球の公式戦が11試合行われています。

同球場での初の公式戦は巨人ー急映(急映フライヤーズ、1948年6月24日)

その後1948年に2試合、50年に2試合、53年に2試合、55年に2試合、56年に2試合、57年が最後で1試合となっています。

ただ当時を知る人によれば、プロでもオープン戦がこの球場で行われたとの話もあります。

なお球場のスペックは、両翼91m、中堅117mです。

銚子を沸かせた「銚子の早慶戦」

この球場の最初の伝説は、当時地元で人気絶頂となっていた、新制中学野球。

昭和22年ころに旧制中学時代が終わり、新たに新制中学時代が始まりますが、それと同時に野球の町、銚子市も中学野球が人気になります。

その中でも銚子第一中学は、県下最強と言われたチームで、後にその卒業生が、銚子商業へ進み、初の甲子園出場(昭和28年センバツ)、初の選手権出場(初の夏甲子園出場、昭和33年)に導きます。

その銚子第一中学の監督は、後に銚子商業野球部監督に就任し、昭和49年に全国優勝監督となる、「斎藤一之。」

一方、その第一中学にライバル心を持ち、第二勢力として斎藤と第一中学と互角に戦った、銚子第三中学野球部。

監督は、のちに、市立銚子の野球部監督に就任し、幾人もの名プレイヤーを育て、昭和56年に、決勝で銚子商業を破って甲子園出場を果たす、「矢部昌宏監督」です。

(斎藤一之監督に続き、もう一つの嶋田市長の思惑。それが斎藤一之にぶつけた市内のライバル矢部監督であった。市民からは「矢部じい」とよばれた、人気の指導者だった。写真は、矢部監督が銚子西監督を退任、教師も定年退職後に、地元銚子リトルリーグを巡回指導していた当時の写真)

この両者の名指揮官に鍛えられたそれぞれの中学野球部は、県大会、高校野球でいう甲子園に匹敵する舞台を何度も経験しています。

この両者の指揮官は、後に「野球の町、銚子市」構想をもっていた、嶋田隆銚子市市長を動かし、激戦区千葉県において、甲子園出場校を同じ市から2校輩出するという偉業を成し遂げます。

(のちに銚子西を含めると3校になる。銚子商業、市立銚子→昭和54年、市立銚子西→昭和56年)

現在は、数多くあった小学校、そして第8まであった中学が2つに統合される予定ということもあり、各校で野球部の存続が不可能、かつての銚子の早慶戦を彩った中学野球は幕を閉じています。

しかし、現在は各地区にある少年クラブチームによるトーナメント戦が行われています。

そして、秋、春になると地区予選が展開され、そこに銚子商業が試合を行うとなると、目の前の広大な駐車場は、車が止められないほどになります。

(内部には銚子商業の甲子園出場当時の写真などが展示されている)

先日、この銚子市営球場の球場開きの一大イベントとなった、市立銚子VS銚子商業の親善試合が行われています。

(銚子の早慶戦、VS江川投手の20奪三振など名場面を繰り広げた球場内部を客席から。照明器具は崩落したまま支柱だけが立ったまま取り残されている)

現在は、数年前に発足した、少年硬式野球チーム「銚子ボーイズ」が発足し、このグランドで練習会が行われています。

銚子リトルリーグ、シニアリーグが解散(2016年ころ解散)してから10年。

人口減少が続く銚子市ではありますが、ここでかつて野球文化を育てた功労者たちが再び立ち上がり、銚子の野球文化を継承しようとしています。

(上の写真は、1993年ころ、現役を終えたころの元ヤクルトスワローズ若松勉選手が、銚子リトルリーグへの指導を含めた練習会が銚子市営球場で行われたときの写真。若松監督と銚子リトルリーグの繋がりは、当時、銚子シニアリーグ会長の阿天坊敏明会長(現銚子商業野球部後援会長)と社会人野球選手時代に、阿天坊会長は新日鉄室蘭、若松監督は北海道電電公社から、大昭和製紙の補強選手として出場した時に都市対抗を戦った仲。都市対抗では3番は若松監督、5番を阿天坊会長が打った。

その過去と未来を繋ぐ、銚子市営球場。

現在数年前の台風で崩落したナイター設備(照明)が改修工事ができずにいますが、球場としての役割を今後も続けてほしいと願うばかりです。

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